ライオン

ライオンときいて、人間と動物との交流を描いた映画だと思いましたが、実はライオンなんて全く出てきません。野生動物は全く皆無です。視聴中、なぜタイトルがライオンなのにライオンがでてこないのか。ずっと気になっていました。前半の舞台がインドなだけに、きっと野生のライオンもしくは同じネコ科のベンガルトラに主人公の少年がいつ遭遇するのかずっと待ってたんですけどね。まったくでてきません。ネコ一匹もです。後半はもう舞台がコアラの国オーストラリアなので、なぞは一層深まるばかりでしたが、最後の最後になぜタイトルがライオンなのか明かされます。ライオンなんて一頭も出てこないのですがあれは納得のタイトルでした。今回の映画でインドでの人身売買など、社会の暗部を描いていますが、暗い分だけ人間の光の部分がより一層輝いて見えました。ニコールキッドマン演じる オーストラリア人のスー・ブライアリーはインドの不遇な子供たち2人をオーストラリアで引き取るのですが、それはブライアリー夫婦に子供ができないという理由からではなかったということが後半明かされます。彼女の意見に個人的にはとても共感します。ニコールキッドマンは若いころから美貌で有名ですが、彼女はひょっとした顔の表現力がセリフ以上に物語っていて、俳優としても一流であることを再認識しました。
今回の映画は事実に基づいてつくられており、映画の最後に実在するのサルー・ブライアリーが里親のスー・ブライアリーとともにサルー・ブライアリー産みの親に25年ぶりに再会するシーンがドキュメンタリータッチに描かれています。これは涙なしには観られないですね。

以下感心したフレーズをデータベースに入れましたのでここでもご紹介します。

We weren't blank pages, were we? Like your own child would have been. You aren't just adopting us but our past as well. (ライオン)

 

We're very proud of you, son. Very proud and very excited with this new chapter in your life. (ライオン)

 

So, what brings you back? - My funding came through. (ライオン)

 

There wasn't a day, I didn't want to tell you. (ライオン)

 

I saw firsthand how. (ライオン)

 

Flushed with cash, back on the hard stuff. 大金もってまた酒浸りだわ。(ライオン)

 

Flushed with cash, back on the hard stuff. 大金もってまた酒浸りだわ。(ライオン)

 

Saroo is very protective of his brother. (ライオン)

 

Can you imagine the pain they must be in for not knowing where I am? (ライオン)

 

There are thousands of stations with rain tanks. (ライオン)

 

He was out on the boat pulling lobster runs. (ライオン)

 

We swung about in our privileged lives. (ライオン)